近くの池が枯れてしまった後に
梅雨の雨で水量が戻りましたが、
以前とは何か違う感じがして、
違和感の理由を考えていました。
以前は池にゴミが落ちていると、
裸足になって取りに入りましたが、
粘土のような泥に脚が沈み、
泥遊びしているように楽しくて、
元気になっていました。
この肥沃な土も干からびてしまい、
泥ではなく石が見えるほどに
水底が変わってしまいましたが、
瑞々しい豊かな生命を感じたのは、
微生物の力もあったのでしょうか。
豊かな農地資源とされた土の中に、
1gあたり1兆個を超す微生物が
生きている事が分かったそうです。
土壌微生物の遺伝子DNAの観察で、
発光させた像を顕微鏡で見ると、
暗黒の土壌粒子の中に星云が輝く
銀河の様な光景が見えると言います。
土の豊かさの研究によって、
土の中に存在する微生物の多様性と
それらの活性量(有機物の分解)が、
土の豊かさの定義とされうる事が
解明されたと言うそうですが、
生きた土は小宇宙なのでしょう。
細菌を悪者扱いして絶滅させる事で
綺麗になるとする考えの悪害は、
有益な微生物なども殺してしまい、
免疫を落とす結果も引き起こして
豊かな人生すらも細らせていますね。
微生物の発見はかなり遅かったそうで、
現代もどこまで研究が進んでいるかは
微妙な部分がありそうな話です。
西洋諸国で微生物が発見される前に
この知識が存在しかなったかと言えば、
微妙な問題が含まれていますね。
土壌微生物の働きを含めて
地霊と扱っていたのであれば、
農耕祭祀には微生物の活用に
有意義な内容が含まれている
可能性もありそうですね。
私の歴史研究はこう言った領域にも
大きく関わっている話ではあるので、
歴史的観点からもこの問題に対し
理解を深める必要を感じています。