最初の微生物の発見者とされる人は
オランダの洋服の生地商人であった
レーウェン・フック(1632-1723)で、
レンズ磨きの趣味が高じた事により、
現在の顕微鏡の原型とされる物を
何個も自作していったそうです。
当日の顕微鏡の倍率は20倍程度で、
フックの顕微鏡は30~300倍と、
かなりの高性能であった事から、
カビ、酵母、藻類、原生動物などの
微生物を観察していたそうです。
彼は科学者ではなかったので、
学問的な広がりを見ないまま、
1800年代の顕微鏡の開発までは、
微生物の研究は進みませんでした。
個人的には古代ギリシャには
原子論等が存在しており、
ギリシャ哲学等の影響を受けた
仏教教義にも極大~極微に至る
認識が存在している事から、
焚書で消された気もします。
アレクサンドリア大図書館では、
大陸規模の知のネットワークで
古代の叡知の研究がなされており、
中国の文献にはアレクサンドリアの
灯台からレーザーが発射された
記述すら残されていますね。
人体にも腸内細菌を始めとした
微生物の働きが欠かせませんが、
土壌においても必須の存在で、
腸と土には通じる何かが
ありそうな感じを受けます。
人間を小宇宙とする思想は、
一神教的な思想からは
異端扱いされそうですが、
コスモポリタニズムや
アニマムンディ(宇宙霊魂)を
取り上げてきたヘレニズムでは、
特異な話ではありません。
一握りの土の中にも小宇宙があり、
人間と本質的な部分で通じる要素が
存在している可能性があるなら、
土をいじる作業にも宇宙に通じる
奥深い何かが存在する事を、
感じられるかも知れません。
ギリシャ神話の岩戸開きが
農耕神と関係している事には、
奥深い意義があるのでしょうか。