京都にお忍びで調査に行った時に
赤山禅院にも参拝に行きましたが、
京都の鬼門守護の神社の境内に、
金神社が静かに鎮座しています。
この神社の由来を聞いたのですが
イマイチ良く分からない感じで、
元々は個人所有であった場所に
赤山禅院が建築された遥か後に
金神社が建てられたと言います。
金神社の話はほぼ信頼しておらず、
平安京が建てられる前からあった
都市の鬼門に祀られていた神の
可能性があるとは思っています。
何故この発想に至ったかと言うと、
ここの鬼門除けの神猿の像が
手にしている鈴の形状が独特で、
花祭で用いられる物と全く同じ
螺旋状の針金に複数の鈴がついた
他で見ない物であったからです。
これだけで同じ系統の信仰と
言い切れる訳ではないので、
本に仕立てようとすると、
ここから膨大な量の研究が
始まる事になっていきますね。
花祭と同形の神であるなら
九鬼修験と密に関係するので、
九鬼文書のウシトラコンシンが
ここに祀られているのであれば、
誰がなぜ何時から祀ったのかが
大きな問題になって来ます。
金神は陰陽道の最悪の祟り神で、
ここの御祭神も陰陽道の神なので
妄想だけは膨らんでいきますが、
仮説の検証が地味に大変です。
艮の金神と言えば大本教ですが、
私の歴史研究はそれとは違うので
大本教への勧誘ではないものの、
神道の大本に鬼神が関係するのは
間違いない話ではあるのでしょう。
境内には由緒不明な社も
鎮座してはいるのですが、
金神社から少し進むと、
歓喜天も祀られています。
後醍醐天皇が信仰した
先住民族の神である説は
既に記事にしていますが、
怪しさ満点な聖地ですね。
ここで花祭が行われていた
可能性は存在していますが、
本格的に掘り下げて行くと
既存の平安京のイメージが
大幅に変わりそうです。
京都の鬼門にはまだ他にも
危ない存在扱いされている
神社が存在していますが、
可哀想な話ではあります。
参拝して色々とあったので
書ける事はあるのですが、
まだ書く必要はなさそうで、
とりあえず触りだけです。
何かと鬼に縁のある人生で、
色々とやる事が多いのですが、
人使いの荒らさはまさしく
悪鬼と呼ぶに相応しいですね。
収益があっても経費で吹っ飛び、
心身共にかなりハードな内容を
何年も続けているのを考えると、
搾取で楽をしたい特権階級から
徹底的に嫌われていた理由も、
何となくは分かりそうです。
この国が大幅に変わりそうな
気配を感じさせる神社でしたが、
暗がりで撮影したはずなのに
光っているのが不可思議で、
良い変化と思いたい所ですが、
人によっては地獄でしょう。
コメント
明日Amazonから筆者様の御本が届くようです。
菊川から熊本に帰郷してやっと頼めました。
素晴らしい内容を無料では申し訳ないと思ってましたし深く知りたくなったので。
ちなみに、熊本には
荒神さん
が祀られています。
ネットでは中国地方の西から九州の南に祀られている信仰とか。
御名前の響きから艮の金神さんなのかなと。
西浦荒神社には牛と虎の置物がありました。
ここであまり踏み込んだコメントもどうかと思われますから、ひとまず、筆者様の御本を読ませていただき、悠久の昔に想いを馳せてみようと思います。貴重なお仕事ありがとうございます。
購入有難う御座います。
有料記事を始める前なので、本にはブログでは書きにくい掘り下げた内容が多く、本当に大事な部分は本が多いですね。
どれもマトモに研究したつもりですが、結果きわどい内容ばかりになっているので、体系的に知る上でも本の方が良いとは思います。
荒神については記事に書いた事もありますが、ブログ内検索で見つけられるので、活用してみて下さい。