以前の農業では太陰暦が用いられ、
自然のサイクルと合致させる事が
重視されてはいましたが、
これは農耕の月読命ですね。
これは現代日本では廃れましたが、
西洋には無かったかと言えば、
西洋でもメインストリートから
排除されただけで存在してはいます。
中国の占星術にバビロニアの影響が
見られるとされている事からも、
ヘレニズムの影響が存在した事は、
かなりの確度にはなるでしょう。
儒教経典にも二十八宿の話が
登場してはいるのですが、
儒教の一般的なイメージは、
部分的でいい加減な翻訳により、
ただの説教臭い物になっています。
大規模な粉飾による古代の叡知と
歴史の抹消が行われた結果、
それぞれの地域で断片的な
情報しか残されない状況となり、
東西の違いとして認識される
流れとなってしまったのでしょう。
一神教は太陽暦がメインであり、
月に良いイメージが無いですが、
農耕より狩猟文化であるので、
農業すらも狩猟化しています。
ハーデスの妻ペルセポネーは
冥界の女王ではありますが、
農耕神デメテルの娘であり、
月と農耕の両方に関与します。
岩戸開き神話はデメテルが
ペルセポネーを地上に戻し、
暗闇の世界に光明が戻って
植物が繁茂する神話と関わり、
霜月神楽に影響しています。
太陽神の死と復活の霜月神楽は
農耕祭祀としても重要であり、
細々とであれ継承されて来た事は
世界的にも重要な意義があります。
本来は日本各地で行われていた
霜月神楽の全国的復興は、
この国の農業の見直しと自立に
重要な意義を有していそうです。
コメント