グローバル化した現代において、
どこでも使われている商品は
ステイプル(世界商品)と呼ばれ、
どの国がこれを独占出来るかが、
十六世紀以降に競われて来ました。
砂糖が最初のステイプルとされ、
一六世紀から一九世紀にかけて、
世界中の政治家や実業家により
砂糖の生産や流通ルートの独占が
競われて来たとされています。
ブラジルやカリブ海の島々には、
砂糖のみの栽培を強要するために
プランテ—ションが作られた事で、
穀物すら作れず砂糖きびの売上で
食料輸入して凌ぐ事になります。
イギリスを主とする欧州諸国の
巨大資本がプランテーション流れ、
数千万人ものアフリカの黒人が
安価な奴隸として連行されて
強制労働を強要されていきます。
イギリスによる植民地化の流れが、
現在我々が安価に消費している
砂糖に由来するものであれば、
無自覚に消費している事には、
色々と感じる所がありますね。
中南米や日本でとれた銀、タバコ、
香料、染料、コーヒー、ゴム等は、
アジア、アフリカ、アメリカで
種類や量が豊富であった事から、
ヨーロッパ諸国は植民地として
外国の勢力を排除していきます。
環境問題が語られた時代でも、
欧州の植民地化による環境破壊が
棚上げされるのは欺瞞すぎて、
持続可能な開発のお題目ですら
搾取の継続に聞こえてきます。
日本も江戸末期の舵取り如何では
植民地化された可能性は高いですが、
実質植民地と変わりない状況ですね。
幕府がキリスト教を弾圧したのも
裏で人身売買などの犯罪行為が
なされていたからとする話も
良く聞く所ではあるのですが、
何かと難しいのがこの時代です。