ソーシャルダーウィニズム

最近までガラケーを使っていて、
余りにも調子が悪くなったので
スマホに買い換えましたが、
草の名前を調べるアプリが
使えるようになりました。

最悪食う物がなくなったら
虫が食った草なら食べれると
ざっくり考えていましたが、
詳しく調べた訳ではないので、
本当に大丈夫か分かりません。

ジャガイモの葉を虫が食ったら
この仮説は使えない物になるので、
一回植えて調べてみたい所ですが、
普段から草の名を調べられる方が
スマートではありますね。

名前が分かれば調べられる環境に
現代ではなってはいますが、
この島には多様な草が生えていて、
価値をどれだけ引き出せているかは
江戸時代と比べてかなり低そうです。

農業においても雑草を排除するより
上手に活用する方向もありますが、
雑草が土を耕し肥沃となった土地を
短期で搾取する路線で来たのが、
20世紀であったのでしょう。

資本主義も社会主義も経済理論が
地球から無限に搾取出来る前提で
組み立てられて成立しており、
土を良い物にする事により
長期で成り立たせる責任感が
欠落した経済が主流ですね。

ダーウィンは進化論ばかりが
持ち上げられてはいますが、
ミミズが土壌を運搬する研究は
ほぼ取り上げられていません。

ダーウィンと同期の研究者が
ネアンデルタール人の研究を
行っていたそうですが、
都合の良い世界観を壊す物は、
日の目を見ない傾向にあります。

1880年代半ばの農業では、
資本家が大農場を経営し始め、
弱肉強食の正当化のために、
ソーシャル・ダーウィニズムが
用いられる事となりました。

ミミズと土壌の詳細な研究をした
ダーウィンの功績はマイナーで、
こちらが取り上げられていれば、
歴史が変わった気もします。

進化論がプロパガンダとして
利用されただけの物であるなら、
支配目的で作られた宗教教義と
同程度のレベルの話になります。

白人が進化の頂点にいるので
他を支配し搾取すべきで、
死んでもツケが来ないとする
都合の良い信仰の流布のために
進化論教が支配的となった事で、
白人による人種差別が強まります。

適者生存原理はアリストテレスが
言い始めたとも言われていますが、
共に一神教圏で取り上げられ、
優越思想において共通しています。

アリストテレスはプラトンを
異教的と批判していますが、
地母神などの古代の信仰が
非科学的に扱われているのも、
その実は信仰対立ですね。

アレクサンドリア大図書館では、
ミューズのインスピレーションで
高度な科学の発見がなされたと
研究者が自ら語るレベルで、
科学と女神が共存しています。

アレクサンダー大王の家庭教師に
取り上げられたアリストテレスですが、
大王が彼の枠組みに縛られる器なら、
ヘレニズムは隆盛しなかったでしょう。

現代は巷では風の時代と言われており、
土の時代の物質文明を批判しますが、
実際は土から搾取してきた時代で、
大地との本質的な関わり方について、
どれだけ見直しがなされたのでしょう。

土を疎かにした流れを見直さずに
精神論ばかり語るのは問題があり、
土を豊かにする雑草を軽く扱うのも
同様に問題があるのかも知れません。

土のバランスを崩さないで生える
雑草が食べられるのであれば、
大地と最も繋がった食となり、
自然と共に生きる事をもう一度
思い出させてくれそうですね。

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