山仕事をする人々の祀る
山の神は恐ろしい存在で、
農民の祀る山の神は
祖霊的な性格を持つと
言われているようです。
歴史研究で山には良く登ったので
言わんとする事は分かりますが、
熊が出たり道に迷ったりと、
ともかく舐めてかかれないのが
山と言う物ではありますね。
登山は完全に自己責任の世界で、
たとえ死ぬとしても覚悟の上で
挑まなければいけない世界ですが
御神体山はまた別の感じがします。
これとは別に山の神の祭に
参加させて頂いた事があり、
山と言ってもイワクラがあり、
古墳のような感じがしました。
行基に関係した古墳を巡ると、
墓ではなく神殿ではないかと
思われる物もありましたが、
古墳であった場合は有力者が、
神殿であった場合は神が祀られ、
意味合いが変わりそうです。
出雲の土師氏は古墳だけでなく
神殿も作っていた可能性は
相応にあると思っていますが、
巨大古墳も木が生えたら、
山と見分けはつきません。
土師氏の造った出雲神殿が、
管理が行われなくなった事から
ただの山にしか見えなくなり、
祭祀が細々と継承された事から
山の神と呼ばれたケースは、
幾つか存在してはいそうです。