種無し

以前の日本には種子法が存在し、
国や地方自治体が種子を守る事で、
市場原理で農業が荒されずに
やってこれた時代がありました。

この種子法が廃止されてからは
種は商品として扱われる様になり、
それぞれの種に合う肥料や農薬と
一緒に購入する必要が出て来ます。

F1種は新たに芽を出さないので
買い続けなければいけませんが、
種子が国内でなく海外が押さえて
農業が営まれている状況では、
種が断たれると農業が出来ず、
実質的な自給率は更に落ちます。

種を売って収益を得ている会社も
有事の際には煽りを受けるので、
食料安保に貢献するビジネスも
考えた方が良さそうですね。

サツマイモは新たに芽を出すので
自給率を上げるには良いですが、
ジャガイモは連作障害があって
ネギを植えると良いと聞いたので、
料理したネギの根を植えています。

ネギは細ってはいくものの、
生命力は強い植物なので、
根を捨てずに植えておけば、
何倍かは収穫出来ますね

男を種、女を畑に例える事は、
古代エジプトでも行われましたが、
農業問題がそのまま男女の問題に
リンクする要素があるのは、
興味深いところがあります。

流石に畝に種を植える時に
性的な連想をするレベルの
上級者でもないのですが、
豊作の呪術に性的な儀礼が
リンクされてはいました。

天地が交わる行為が農業なら
農耕祭祀には夫婦神が関わり、
これを利害計算で荒らす行為は
天地の冒涜とされたのでしょう。

F1種にリンクしているのか
種無しの男性が増加しており、
種子が守られなくなった事が、
男性にも影響していそうです。

女性は畑に例えられますが、
土を疎かにした文明の影響は、
女性への害が多そうですね。

夫婦が子を生み育てる行為が
農業とリンクするのであれば、
ここに関わる全て要素が
本来は農業に関係するのに、
部分しか見ない様になった
原因は何なのでしょうか。

この問題は農業に限定されない
様々な領域に見られる問題ですが、
地球環境の破壊に繋がる話なので、
避けられない課題でしょう。

農耕祭祀が失われた悪影響は、
思いの外深い物がある可能性は
高そうではありますね。

これは食料・環境問題に止まらず、
人としての根幹に関わりますが、
歴史的研究は弱い状態にあるので、
誰かが流れを出す必要があますね。

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