自家栽培をしている人から、
作った野菜を動物に食べられる
被害にあったと聞きました。
烏や猿ならまだしも、
熊だと見ているだけで
対応が出来ないそうで、
虫やモグラと言う類いの
話では済まないようです。
人間の自然破壊のせいか、
日本各地で野生動物による
農作物への食い荒らし等が
深刻化しているそうです。
豊橋市の駅周辺の廃ビルを
解体する工事をした時に、
住んでいたハクビシン等が
周囲に害を与えた事により
駆除依頼が殺到したそうです。
案外、遠くの話に思えても
身近に潜んでいる話なのか、
色々と考えさせられます。
農林水産省の統計によると、
二〇〇億円もの被害が出る
厄介な話のようですね。
大きく育ってから食べようと
楽しみに待っていた所を
食べられる痛手は大きく、
農家だと更に深刻です。
収穫直前の農産物を
鹿や猿に食い荒らされる
精神的なダメージは
金額以上に大きそうで、
苦労が無駄になります。
シイタケの出荷の直前に
殆どサルに食い荒らされ、
形の良い美味そうな物を
散々食い散らかした上に、
歪んだ商品にならない物は
見向きもしなかったそうです。
人間でも同様の行為をする人は
同じレベルでしかないのか、
食うに困ったケースだけでなく、
金持ちの奥さんがスリル欲しさに
盗みを行うケースもありますね。
相手の身になり考えられない猿は
環境破壊を省みない人間と同じで、
自分達がやられたのと同じ行為を
しているだけだと考えていたら、
文句の言えない部分はあります。
『平家物語』を読んでいると
恩を知らないのは畜生とあり、
食い合いをする思考であれば
同等とする考えがあった事を
伺う事が出来そうですね。
現代との違いは死んだ後に、
生き方がどう影響するかの
考え方が違う所ですが、
仏教内でも色々とあるので、
大乗っぽい感じはします。
ただ猫に餌をあげていたら
誇らしげに狩ったネズミを
見せびらかされた話を聞くと、
恩を知る動物もいそうなので、
それ以下と言う事でしょう。
人類のせいで毎年百種類の生物が
絶滅していると言われていますが、
自然の逆襲の無い方が不思議で、
ただの執行猶予の状況であれば、
対策は早い内にですね。
人間は地球始まって以来の
有害獣と呼ばれたりしますが、
インディアンの様な生き方で
自然を破壊する訳でもなく、
自然を神の被造物と見る
一神教圏において顕著です。
人間さえ良ければ他の生物達が
どうなっても良いと言うのは、
植民地を拡大した白人至上主義と
同レベルの思考でしかありません。
プライドが著しく高いので、
都合の悪い情報を隠蔽しつつ
捏造してきた経緯があり、
アレクサンドリア大図書館の
焚書にまでは遡りますね。
徹底的に敵視されたのであれば
それだけ優れた物が存在し、
これをベースとすれば地球との
長期的な共存が可能となる
知的水準はあったのでしょう。
大地から搾取する食の贅沢が
問題の根幹に存在するなら、
農と食の在り方の見直しが
重要な課題となりますが、
都合良く改竄された歴史観の
見直しが必要と思っています。