日本各地に天神が祀られており、
その祭神は菅原道真と言う
人間である事が知られています。
天の神ならヒエラルキー上位で、
これを個人に対応させる事は
基本有り得ない話なのでしょう。
人なのに天神として祀られた
日本史上唯一の人物である
菅原道真とは何者なのでしょう。
中流貴族に生まれながら学問で出世、
国政中枢で政治改革を推進して
遣唐使を廃止する等の功績を残し、
藤原時平の讒言で太宰治に左遷され、
その地で死んだ事から怨霊となり、
祀られたとするのが一般的です。
これが余りにもざっくりとした
漏れの多い認識である事は、
少し調べれば簡単に分かります。
怨霊から天神となるのは、
怨みが恐くても行き過ぎで、
他の怨霊には見られません。
学問の神としては知られますが、
具体的な信仰の中身については
詳しく語られる事はありません。
彼が死んだ後も日本史の上に
多大な影響力を行使し続けた
天神信仰とは何なのでしょうか。