東大神族の歴史書

『契丹古伝』の伝える所によると、
倭人と契丹人の共通の祖先は
東大神族(シウカラ)と呼ばれ、
彼らの壮大な歴代を語っています。

シウカラは東大古族(とうだいこぞく)と
記されている事があるのですが、
契丹が敵対してきた漢人(あやひと)を
エジプト、シュメール、インダス、黄河を
次々に侵略してきたアッシリヤ人とし、
彼らの手で歴代が抹殺されたと伝えます。

渤海国の史料を元に作られた書なので、
どの言語で読めば良いかが困難とされ、
古代日本語で解読出来ると思しき所も
存在していると言われています。

秦・漢帝国、ローマ帝国以前に地球各地で
都市文明を興したカラ族=東大神族の痕跡を
捏造して抹殺した歴代を虚構とするのが
『契丹古伝』の基本テーマとされますが、
私から見ると若干の問題があります。

この書の記述が全て正しいかと言われると
色々と検証が必要な要素が存在しており、
間違っている部分もあると考えていますが、
『契丹古伝』が周辺民族の団結や鼓舞に
重要とされた書であったのであれば、
日本への影響も甚大であったでしょう。

渤海との交流が唐より盛んであったのに、
殆どこの時代で語られないだけでなく、
道真公の没後に渤海が契丹に滅ぼされて
アジアの地殻変動があった事すらも、
触れられていないのは何故でしょうか。

契丹との関係は国内外の記述に矛盾があり、
日本は関係を持っていなかったとしますが、
使者が派遣されたとも書かれています。

契丹の伝える歴代は日本書紀のそれと違い、
邪馬台国の封印された歴代が明るみに出る
危険性の高い書として認識されたとしても、
それほど外れた考えではないでしょう。

契丹が古代アジアの文明の復興を
国是と考えていたのであれば、
日本の朝廷とは反りが合わず、
この流れに加担した勢力によって
志多羅神上洛事件が起こされたと
仮説を提唱する事は可能ですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする