円仁は、武宗が潞府の謀反鎮圧に
送った兵達が失敗した事から、
皇帝の激怒を恐れて国境地帯の
罪なき農夫や牧者たちを捕らえ
謀反人の捕虜に偽装させた所、
皇帝は彼らの体を三つに割き、
近衛兵達に街頭に晒させた事を
彼の日記に書き記しています。
兵は人を殺すたびごとに
目や肉を切り取って食べ、
虐殺された死体は道に散乱し、
血は流れて地面を濡らし、
血糊で泥沼のようになり、
見物人は道にあふれ、
皇帝もときどき見に来たと、
凶器の姿を伝えています。
同様の事件は回紇(ウイグル)と
三年間も戦い第一線を守備した
三千の兵隊達が起した事も、
日記の中で語られています。
この回紇も色々とあるのですが、
その周辺にまで視野を広げないと
見えて来ない話がありますね。
円仁の日記を読んでみると、
特定の歴史がオミットされて
語られている所があり、
総合的に見ないと偏りが
出てくる懸念がありますが、
皇帝の評価は余りに極端です。
この日記の信憑性の高さは、
円仁を優れた仏教僧とする
暗黙の前提の上に成り立つ
物とされてはいるのですが、
ここまで酷い事を言うのは
微妙な部分ではあります。
コメント
はじめまして。こちらから質問させていただきます、、、たいへん興味深い記事で、かなり”ハードルも高い”と感じつつ、会員登録があるとのことですので詳細をおしえていただけますか?当方、山本健貴さんの書籍を知り検索をしていたところ、こちらのホームページを拝見いたしました。過去記事から読みすすめていこうかと思いましたが、まずはメルマガ登録でしょうか、、、。また会員登録に有料と無料とのちがいもあるようですが、諸々のご説明を見落としておりましたら申し訳ございません。
榊原さん始めまして。
メルマガは参拝企画等の実地の情報が欲しい方向けなので、入らなくても大丈夫です。
有料会員は経費捻出のため有料記事を用意したもので、話しにくい踏み込んだ内容等を書いています。
ブログ記事は一連の続き物としてテーマ毎に始めから読んで頂いた方が、理解が進むと思います。