残虐行為の真偽

会昌の廃仏は大弾圧とされますが、
長安・洛陽や各州に僅かな寺院が残り、
完全に根だやしにした訳ではなく、
僧尼は還俗させられても殺されはせず、
信者への迫害も無かったそうです。

この廃仏が大虐殺とされたのは
円仁の日記による所が多く、
これも聞き伝えの話がメインで、
多くの文献を比較検討できる
環境にないのが問題となります。

皇帝の話が余りにも盛られ過ぎで、
ここまで行くと作り話の線が
非常に濃くなって来るはずが、
何故か盲信されていますね。

平将門の斬られた首が関東に
飛んでいったレベルの話も、
何故か誰も突っ込まないのが
私には不思議でなりません。

某学研の雑誌には突っ込むのに、
こう言った類いの話は盲信する
背景が気にはなる所ですが、
大きな嘘ほどバレにくいとする
ヒトラーの言葉が気になります。

案外と小さな嘘には敏感でも、
世界スケールの大きな嘘で
虚構の世界観を持たされたのを
気付かずに生活しているのが、
庶民の実情かも知れませんね。

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