琵琶湖の西側に小野氏を祀る
神社が複数鎮座していますが
小野道風神社はその祭神を
小野匠守道風命としています。
道風は小野篁の孫であり、
894年〜966年の人物とされ、
父は太宰大弐をつとめた
葛絃(くずお)とされます。
醍醐・朱雀・村上三朝に歴任し、
菅原道真の後時代にまで、
小野氏は朝廷で認められる
実力ある家系のようです。
何度も諦めない蛙を見て悟り、
書を極めたとされますが、
本来なら政治領域でこそ
評価がなされべき人物です。
彼が仕えた天皇を見ると、
菅原道真公や契丹国と
関係の深い時代なので、
小野氏においても隠蔽が
なされていても当然です。
彼らの先祖とされる小野妹子は
隋書倭国伝で日出処天子の書を
隋に持っていった人物とされ、
この頃から優れた政治家の
家系として続いてきたのは、
称賛に値するでしょう。
小野神の祭祀が継続されたなら、
この謎の神が小野一族の隆盛に
深く関与していそうですね。
小野神の研究のストックは
有るには有るのですが、
かなりディープな話なので、
ここではテーマに外れます。