小野氏とシャーマニズム

小野篁には夜に生きたまま
閻魔大王の補佐をした伝承が
残されている事で知られます。

大臣であった藤原良相(よしみ)が
重病で死に閻魔大王の元に行くと、
大王の隣にいた小野篁に助けられます。

生き返った良相は閣議に出席した篁に
この一件について話をすると、
自分が若かった頃の失敗を庇った
恩返しをした事を話しますが、
他言しないよう口止めしています。

口止めしたのに伝承があるのは、
ここだけの話にしておいた方が
広がり安いからでしょうか。

昼間は朝廷・夜は閻魔庁に出仕した
篁の冥官伝説は登場したのは、
篁が死んでからそれほど遠くない
時期であったとされていますが、
謎多き人物とされた事でしょう。

小野妹子に連なる人物として
優れた人材を数多く輩出した
小野氏に連なる伝承が、
関わっているのでしょうか。

この伝承が小野神と関わるかは
断定しにくい所ではありますが、
小野神にはシャーマン的な要素が
関わっていた事は確かなようです。

小野篁がシャーマン的な存在で
遣唐使に関わっていたとすれば、
空海・最澄に近い動きもあった
可能性もありそうな人物ですね。

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