御蔭神社

御蔭神社の社地の伝承には、
鴨の大神が降臨された事から、
御生山と呼んだ話があります。

右大臣・藤原実資(さねすけ)の
『小右記』に記された内容に、

鴨皇大御神、天降り給ふ。
小野里、大原、御蔭山なり。

と記されていますが、
やはり何かを感じさせる
雰囲気が漂っていました。

毎年、賀茂祭(葵祭)に先だって、
5月12日に御蔭祭(御生神事)が
御蔭神社で行われています。

神馬に錦蓋を飾り、神鈴を付け、
鉾、太刀、弓、槍などの
御神宝を捧げ持ち、
社殿には阿礼(あれ)を掛け、
数多くの供奉者は葵桂をかざし、
本宮を進発した行粧が社に着くと、
午の刻に御神霊が神馬に移り、
御本宮に遷御するそうです。

月曜日に京都にいったら、
コロナで中止していた葵祭が
雨で延期になっていたそうで、
午前中に御蔭神社に行ったので、
すれ違いで御蔭祭を見る事が
出来なかった事になりますね。

運が良いのか悪いのかは
良く分からない所ですが、
静かに神と対面出来たなら、
ある意味良かったのでしょう。

御蔭神社の鎮座地は古代から
山背北部豪族の祭祀の中心地で、
近隣には数々の遺跡が存在する
重要なエリアだったようです。

『京都府式内考証』には御蔭神社を、
往古の小野神社とする説が説かれます。

御蔭神社に参拝に行く前に、
小野の地に行きましたが、
私も少しは小野神との縁が
ありそうな感じではあり、
世に伝えたいと思っています。

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