四方良し

商人の世界では三方良しと言う
概念が存在しているようです。

売り手と買い手のみならず
社会に貢献出来る商売を
指しているとされますが、
昔は四方良しであったと
思われる節があります。

江戸時代までは寺子屋でも
儒教が教えられていたので、
儒教経典中の神々への祭祀の
記述も知られていたでしょう。

天神地祇(天地の神々)への
祭祀の具体的な内容について、
ざっくりとしたイメージで
語られる事も多いのですが、
読めば書いてある事なので、
知った上での議論が必要です。

間違ったイメージを流布させる
危険性のある行為であれば、
学術的基礎も馬鹿に出来ません。

儒教と言えば先祖崇拝あたりが
認知されている程度でしょうが、
実際に経典に目を通してみると
余りの違いに驚く事でしょう。

山の神、川の神、田の神なども
祭祀の対象に含まれており、
古代アジアでは人だけでなく
自然界の神々との関係すらも、
重視されていた事が分かります。

社会貢献もこれに含まれると
考える事も可能でしょうが、
人の範疇だけの気配が濃厚で
自然界を搾取対象としてきた
イギリス主導経済の影響を、
無意識的に受けていそうです。

イギリスを含めたG7の中に
日本も入ってはいるのですが、
参加資格を停止されたロシアも
ライバルのBRICSの議長国で、
加盟数を大幅に伸ばしています。

沈む泥船に乗っているような
イメージを受ける話ですが、
底に穴が空いていたとしても、
ギリギリまでは無い事にして
話が進んで行きそうです。

既得権に乗っている人達は
見たくない話でしょうが、
早い内に別の船に乗れば、
助かる確率も上がります。

騙して搾取するビジネスを
経済と呼んで久しいですが、
本来は経世済民の儒教用語が
元となっている事を考えると、
原点回帰が必要な時期です。

ビジネスも顧客や競合、
市場の視点等から見ると
気付きが得られますが、
天神地祇の視点からは
どう見えるのでしょう。

現在、邪馬台国の本を執筆中で
鬼道について書いていますが、
仏教・儒教・道教などを含む
高度な体系であった可能性を、
提示する事が出来そうです。

仏教や道教には一神教の影響が
色濃く見受けられる物もあって、
必然的にそれ以前の物となります。

邪馬台国もロマンで終わらず、
基礎研究が進むのに比例して、
現代を映す鏡としての輝きが
増していく事になって来ます。

次に来るものを見据えた動きを
どれだけ出せるかで勝負すべき
状況下にあるのであれば、
飽海遺跡の話もより拡散され
新たな研究の流れが出る事は、
時代的な要請なのでしょう。

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