『水鏡』には藤原仲麻呂の乱の後、
佐伯今毛人が宰相になった事が
記されている事を考えると、
空海が彼と関係していた意味が、
余りにも重い物となってきます。
藤原種継は佐伯氏が未だに
そのような地位に選ばれた
例はないと妨害した事で、
取り下げられたとされますが、
本当にそうなのでしょうか。
藤原仲麻呂の乱の後に
長岡京に遷都しており、
遷都関係者が暗殺された
事件が起こったとされます。
その後に長岡京vs平城京の
対立構図が出来上がり、
平城天皇が様々な改革で
規定路線を廃除した事が
伝えられている状態です。
空海はこの激動の時代を
生き抜いた人物であり、
時代の解釈を違えれば、
空海の解釈も違えます。