「東三河の徐福伝承」と言う本を書いたのですが、
この本は書く予定が無く別の内容の企画を練っていました。
この地域は調べるほど歴史が出てくるので、
徐福にこだわる必要は無かったのですが、
依頼されて調査する事にしました。
全般的に政教分離で行政が神社に金を出さなくなり、
建て替え費用をどう賄うかで苦労している神社が多く、
重要な祭の継承も厳しい場所が多いので、
本を書き始める前に神社に参拝に行き関係者に話をすると、
本を書いてもらえると助かると言うところが多いです。
田原に行った時に姫島を見ると、
島の左右に岸から堤防が延ばされているのが見え、
埋め立てられないか危惧があり、
行政や市議会議員等に話を持っていくために
徐福の研究が役立つと踏み執筆を決意しました。
秦の始皇帝を欺き東海の三神山に住まう仙人から
不老不死の薬を持ってくると言い、
渡海先で王となり戻って来なかった徐福の渡来伝承は
日本の各地にあって地域振興に使われているので、
徐福は文化財を破壊するより地域振興や観光に活用して
文化財保護に繋げられるのではないかと
纏めた上げた本が「東三河の徐福伝承」です。
姫島には石室が確認されており、
伊勢神宮を今の場所に遷した倭姫の墓とも、
倭姫が船で遭難して辿り着いた島だとも伝承されています。
現在、倭姫の墓とされる場所は、
宮内庁が文献から規定した場所のようで、
調査の結果ここだと決まった場所ではないようです。
倭姫の墓の可能性があれば破壊してからでは遅いので
大勢に価値を知ってもらうために研究しましたが、
実地では表に出せないようなトラブルも多く、
徐福の墓なども本に載せずに削除しました。
問題が解決すれば書くかもしれません。