逸勢と芸術

橘逸勢は琴と書に精通したと
伝承されているのですが、
琴には九種類あるそうです。

琴・瑟・筝・琵琶・新羅琴・
阮咸・筆篌・箜篌・日本琴で、
平安時代に用いられたのは、
琴(七絃)・筝(十三絃)・
琵琶(四絃)・日本琴(六絃)の
四種であったそうです。

琵琶ペルシャ由来説も
存在してはいるのですが、
まあこちらは掘り下げても
関係の薄い所だと思います。

それより問題は書の方で、
逸勢の書いたとされる
「伊都内親王願文」は、
実のところ誰が書いたのか
分かってはいないようです。

膨大な国費で渡唐したのに
取り柄のない人物として
伝承されているのであれば、
何らかの根拠の提示は
欲しい所ではあります。

しかし遣唐使としての
成果の貧弱さの伝承とは
全く違う内容の提示が
研究する事で可能となり、
彼の印象を一変させます。

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