ボルテスV レガシー

本を出版し終わったのに
疲れが全く取れないので、
映画を観に行きました。

メイド・イン・アビスを
予備知識無しに観た事から
メンタルをやられたので、
今度は事前に調べた上で、
ボルテスVレガシーを
観賞しに行って来ました。

『ボルテスV レガシー』2024.10.18公開 ボルテスV レガシー合体シーン

折角の映画館上映なので、
重低音を響かせる様な
音響上の演出が欲しく、
その辺りで若干残念な
印象を受けましたね。

ゴジラ-1.0辺りの音響は、
流石は映画だと思わせる
臨場感ある物だったので、
巨大物なら欲しい所です。

ただ細かい事を押し流す
原作愛に満ちた作品で、
神話なみのリスペクトを
感じられる作品でした。

この時代の作品を見ると、
少年が超強力なマシンを
一台だけ扱ったとしても
戦局全体に響かないとか、
政治的な問題や量産化等の
ツッコミ所が多々あります。

まあ合体したら末端の人が
動く時に死にそうだとか、
そう言うのを吹っ飛ばして
純粋にアホになれるのが、
アニメの良さですね。

世界征服なのに日本にしか
侵略して来なかったりと、
こう言う所も含めた味わいが
昔ならではの良さでしょう。

まあこれは様式美的な話で、
子供向けアニメにツッコミを
入れたら負けの類いですね。

如何にも現実を知った様な
リアル紛いのツッコミに
対応したのがガンダムで、
こちらが好きな人達も、
かなりの数が存在します。

しかしアニメならもっと
ぶっ飛んでも良いと言う、
永井豪的な物が好きな層も
結構いるのも確かです。

ガンダムは米ソ冷戦構図や
環境問題が騒がれた頃の
国際情勢を反映させていて、
シオンをzionと書く様に、
色々と見栄隠れしますね。

ただ世界史を研究すると、
複雑に見えた情勢すらも、
一周まわって単純では
無いかと思われる節が、
結構あったりもします。

菅原道真の本を読めば、
その辺りの話について
理解出来ると思います。

敵対している様に見えて
裏では繋がっていたり、
複雑なのは表面だけで、
案外とシンプルな構造が
存在していたりしますね。

ボルテスVを見ていたら、
敵の侵略の背景について
余りにも幼稚でしたが、
リアルでもこんな感じの
問題が存在しています。

自らの種が優越的な存在で
他を見下し特権階級的に
搾取や殺戮をして良いと、
中二病まっさかりの敵が
侵略して来ていました。

どこか敵の服装や都市が
ペルシャ的な感じがして
ハッと気付いたのですが、
アレクサンダー大王が
滅ぼしたペルシャ帝国も、
こんな感じっぽそうです。

考え方が一神教的であり、
ヨシュア記などを読めば、
虐殺行為が良く分かります。

ただ実地調査をしてると、
実物のおぞましさは、
この数百倍はあったと
思わせる痕跡があります。

残忍に殺すだけでは
済まさない所があり、
何故ここまでと言う
宗教的狂気があります。

子供向けアニメでは、
そこまで描く必要は
無かったりしますが、
本質がドンピシャなら
問題は無いでしょう。

フィリピンでの人気が
余りにも高かったそうで、
1978年に開始された当時、
マルコス政権で特権階級が
市民からの搾取で贅沢し、
その影響のようですね。

最後は革命達成にまで
話が進んでいるので、
放送禁止にされた後で
政権交代して放送再開、
中々にエグい展開です。

この時期の日本に対して
逆輸入をした背景には、
時代的問題とのリンクが
存在していそうな気も、
若干している所です。

そう言えば仮面ライダーの
黒幕が日本政府だったので、
子供向けとは言え侮れない
内容が含まれているのが、
日本のアニメでしょうね。

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