説と真理

『チ。地球の運動について』は
歴史研究をしている身からも、
色々と考えさせられる作品です。

ある説に一生を捧げた人が、
全てを否定されかねない
状況に置かれた時の反応は、
理屈で割り切れない感情が
内面に渦巻くのでしょう。

邪馬台国や他の時代でも、
今までの研究が全否定を
されかねない話があれば、
人によっては似た様な
感情を持ちそうですね。

ただ感動する事例もあり、
性格的な影響であるのか
心情の根っこの話なのか、
様々な人の反応が見れて
現代に重ねられそうです。

まあ私の本も一研究者の
研究成果でしかないので、
真理でもなんでもなく
検討すべき対象ですが、
ここまでのインパクトが
ある話かは分かりません。

チ。は声優の感情表現が
非常に深いものがあり、
色々と感動させられます。

ネットカフェでの作業中に
全巻を読破した後なので、
ネタを知ってるはずなのに
強く訴えるアニメとして、
素晴らしい出来映えですね。

ネタバレは厳禁ですが、
作者は聖書や哲学以外に
仏教もかじっていそうな
雰囲気を感じさせます。

まあ他に共通する思想が
存在していたりしますが、
仏教も範囲が広過ぎて、
何の経典か等の前提を
明確にする必要があり、
分かった話は出来ません。

仏教と言いつつ内実が
一神教であったりと、
面倒な話があります。

ヨガとオウム真理教を
一緒にしたら問題で、
同じ国に住んでいるから
オウム扱いされたなら、
気分を害するでしょう。

私は釈迦とキリストの
共通点に関する話は、
釈迦側からキリストに
影響したのではなしに、
キリスト教徒が仏教に
関与した気がします。

邪馬台国や豊川稲荷、
菅原道真の本の中に、
本来のローマ帝国を
ヘレニズム国家とする
研究を書きました。

これが正しいとすると、
色々と歴史の見直しが
必要となる話が多く、
何冊も書けるだけの
ポテンシャルがります。

仏教史の見直しすらも
可能となる話であり、
アショーカ王の仏教で
一冊書きたいのですが、
余裕が全くありません。

ただこれも表に出せば、
色々と目が開かれる様な
感情を味わえる内容だと
考えてはいる所ですね。

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