鷲林寺の境内には様々な神が
祀られているのが見えます。
八大龍王や十一面観音、
空海が祀った白山大権現、
不動明王などが見えますが、
シラヤマであれば先住民の
信仰に属する事になります。
十一面観音は南朝においても
信仰されていた仏ですが、
白山は六甲山神社にも祀られ、
神々のテーマパークのような
密集地となっていますね。
ここは六甲修験道の起点で、
西に向かい山を歩いていく
1日かけ移動するルートが
用意されているエリアです。
しかし通常は六甲山と言えば
イワクラの宝庫として有名で、
神社が建てられれる以前は、
イワクラ祭祀が修験者により
行われていたのでしょう。
鷲林寺も仏教のみでなく
今宮が鎮座しているので、
修験道とは言えそうですが、
六甲山の鷲林寺だけでなく、
甲山にも空海伝承があります。
そしてこの二つには他にも
共通する伝承が残され、
何らかの謎が秘められた
可能性を示していますね。