天長二年(824)年に淳和天皇の命で、
空海は善女竜王を勧請したとされます。
824年は浦嶋子が龍宮から帰った年で、
善女龍王から空海が宝珠を得たのも
この824年であるとする伝承が、
『元享釈書』等に記されています。
空海が先住民側であったとすれば、
外宮の豊受大神は天の中心の神で、
伊勢神道では鬼神ともされます。
善女龍王は密教寺院の青龍寺に
飛来して守護神となっており、
空海は青龍寺の恵果から曼陀羅を
学んだと伝えられていますね。
であれば空海の得た宝珠とは、
密教に関わる物であった線が
色濃くなって来そうです。
なぜ空海が受け取った珠に
二系統の伝承が存在するのか
考察すべき要素があります。
片方がオリジナルであれば、
もう片方がそれを隠蔽すべく
塗り替える目的で作られら
可能性を考慮する必要が、
存在しているのでしょうか