墓に上る

日本には嵩山と言う名の山が多くありますが、
一高い山に中国の聖山である崇山の名をつけるのが
流行った時期があるそうです。

崇山は中国上代に国の鎮めとされた聖山で、
中和の気が集まるので地の中(ちゅう)であり
天の中にもあたるとされる重要な場所です。

中にあたるとされているので、
様々な職務や社会的立場の中で、
国家中枢の王権に関わっていた可能性が
非常に高いと思われます。

三遠の二つの崇山で書きましたが、
ここは地元の伝承で中国からの渡来人により
名付けられたとされているので、
本場の崇山に非常に近いものが
感じられていたのでしょう。

湖西市の崇山(スヤマ)にはイワクラがありますが、
古墳が大量に見つかっており、
市で調査したものは大きな古墳のみで
他にも小さいものが沢山あったそうです。

金目のものは盗掘されて闇市場に流れるので、
調査が入った時点で大したものは発見されず、
古代の姿を追求するには出土品が少なすぎますが、
本来は人が住む場所ではない聖地だった可能性が
非常に高い場所であったともされています。

この周辺には上座神社があり、
神座と呼ばれていたこの地域は
軽い気分で関わって良い場所では
なかったのでしょう。

上った時は独特の雰囲気があり、
初めは恐ろしさに近いものも感じました。

中途半端な見識で観光ビジネスに使われると、
パワースポットに行っているつもりが
大量の墓の中に人を呼んでいる形になります。

嵩山(スヤマ)にはマリシテンを祀る東雲寺があり、
老朽化のために修復が必要な状況ですが、
出来る事であれば嵩山についても
奈良の三輪山のように社務所で手続きをし、
身を清めてから登山するなどの
何らかの対策が必要なのでしょう。

古墳の調査の時に東雲寺の住職さんが
祟りがあるといけないからと
祈祷を依頼されたそうですが、
崇めると祟りは似ていますね。

「神は礼にあらねば受けたまわず」と古語にあり、
聖地への参拝には礼儀が必要となります。

崇山に眠る古代王朝の故人達が
参拝者に加護を与えたいと思うかどうかは、
相手の立場にたって考えてみるべきでしょう。

相手からすれば来てくれと頼んでいる訳でもなく、
文化財保護や地域振興のためとは言え
情報を流している自分の立場からすれば
読んだ人が軽い気持ちで登山する可能性もあるので、
関わる人は弁えるところは弁えるようお願いします。

東雲寺のマリシテンは別の場所から遷されたそうで、
まだ調査中ですが家康が関わっていたにしては
待遇が宜しくないので秘められた歴史がありそうです。
古代王朝に関わっている可能性があるのですが、
ここが王権に関わる墓地であったとすれば、
徐福王朝で大事にしていたものの復興であれば
加護が受けられる可能性はありそうです。

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