延佳は神道古典の校訂作業も行なっており、
『先代旧事本紀』を校訂した『鼇頭旧事紀』、
本居宣長にも影響を与えた『鼇頭古事記』等、
様々な書物に関わっていたとされます。
しかし『先代旧事本紀大成経』は問題の書で、
ニギハヤヒの天孫降臨を伝えるだけでなく、
伊雑宮を内宮の元宮の最高位に据えた上で
一神教的な信仰形態であったとしています。
更に『日月神示』に「五十黙示録」には
天御中主の神の前の二柱の神が登場し、
これは大成経に登場する神々であって、
両者の知られざる関係を暗示しています。
この書を巡って大事件が起こった事は、
古史古伝に関心のある方であれば、
既にご存知の事であると思います。
幕府は大成経を偽書として禁書を命じ
本の回収も行わせたとされていますが、
関係者も流罪にされた大事件とされ、
この書に関わっていた人物であれば、
幕府側からは危険人物扱いでしょう。
伊雑宮に纏わる歴史の闇は非常に深く、
知りたく無かったのに関わった時は、
余りに大きな厄介事が持ち込まれた
気分の晴れない状態でしたね。
ここは詳しく書くと余りに危険で、
現代にまで直通している闇の存在と
向かい合う事になってしまいます。
延佳が出口の姓を名乗っていて、
江戸で変質した伊勢神道に
密接に関わっていたのなら、
大本教の開祖と関係するかは
関心の出てくる所でしょう。
ここに関しては情報が足りな過ぎて
何とも言えない領域になりますが、
国会図書館に入り浸れるだけの
収益があれば多少は変わります。
ただ日曜祝日は開いていないので、
土曜日の朝から夜まで入るため
新幹線での往復を繰り返す程の
研究水準を要求したいのなら、
寄付で数十万は集まらないと、
研究が進まないのが難点ですね。