オノマペト

以前、奥三河の槻地区に行った時に、
地元の人と意気投合して御殿山に上りました。

掛け声を出しながら上っていたので、
花祭で踊りながら出す掛け声の話になりましたが、
昔の人は掛け声と一緒に作業していたのではと
話をしていた声を覚えています。

スポーツの世界でもオノマペトと言って、
動きに合致した発声を行う声で、
高いパフォーマンスを発揮する事が
分かっているようです。

合気道の開祖が言霊の作用をしたのが使って
大きな力を出した逸話は有名ですが、
花祭の舞は人の潜在能力を発揮させる
優れたメソッドだったのかも知れません。

オリンピックでは薬物を用いるよりも、
本人に合った音楽を聴きながらの方が
パフォーマンスの向上に繋がるので、
ウォークマンが禁止になったと
どこかで読んだ覚えがありますが、
舞も音楽に合わせて踊りますね。

太鼓のリズムに合わせて動く方が
力を発揮できるのは感覚的に分かります。

子供の頃から花祭で舞を覚え、
仕事でそれを応用していたとすれば、
海洋民族である安曇族の民は、
掛け声と共に船を漕いだのでしょうか。

安曇野には安曇族の痕跡が残りますが、
船を見ても雅な感じを受けます。

邪馬台国の民が安曇族であったなら、
劣った文化とするのは間違いで、
高度な芸術的感性をベースにした
優れた文化が存在したのでしょう。

シャーマンで最も重要な道具は
トランス状態に導く太鼓だそうです。

笛の音で鬼神達を祭場に呼び、
舞により神と一体となって
共に楽しむのが鬼道であったなら、
ヤマトの民は神の民だったのでしょう。

舞や詩のような身体を使う文化は
ミューズの女神達の司るもので、
高度な科学的な分野も含まれます。

ギリシャ哲学には儒教の性のように
アニマ・ムンディと呼ばれる
宇宙霊魂の概念が存在しますが、
ほぼ悟りの境地と似た概念であり、
これを様々な分野の基盤した王朝が
この島国に存在していたのでしょうか。

徐福がギリシャ文化を持ち込んだなら、
舞によりミューズと触れ合い、
高度な文明を開花させていたのか、
現代文明が欠落させてきたものが、
花祭の復興で取り戻せるかも知れません。

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