アヘン戦争前の中国の強み

近代日本では中国は悪いイメージで語られています。
経済大国となりアメリカの覇権を脅かしていますが、
アメリカが世界経済の覇権を握っていた時代から
中国が経済成長してきた背景を探ると、
アヘン戦争にまで行き着きます。

アヘン戦争に負けた中国はイギリスと比べ
劣った国とされる印象がありますが、
経済的にはイギリスよりも上でした。

多くの経済学者により19世紀前半までは
中国のGDPはインドと世界1位の座を
争っていたとされています。

産業革命で資源の大量消費の流れを作り、
世界の大部分を植民地化したイギリスですが、
中国から茶を輸入していたものの、
中国に輸出できる商品がなく、
大量の銀が流出するのを防ぐために
アヘンの密輸に手を染めます。

イギリスはアヘンを禁止した中国に戦争をしかけ、
中国は敗戦により他の国からも浸け込まれ、
辛亥革命、日中戦争、内乱などが100年以上も続き、
毛沢東が統一国家として中国を再建します。

毛沢東は近代化が遅れたのを儒教が原因として
孔子を徹底的に嫌いましたが、
中国が世界トップクラスの経済大国であったのは
儒教が劣っていて出来た事でしょうか。

産業革命以降、自然からの搾取や植民地化により
地球規模の文明の主流をなしてきた文明は、
貧富の格差や人口爆発等を引き起こしましたが、
自然との調和を重視した江戸時代は
藩札(はんさつ)のような地域通貨も循環し、
大枠の幕府と個別の藩のバランスが考慮されていました。

廃藩置県により藩は潰され中央が強くなりましたが、
東京一極化の歪みが出て時代に合わなくなっています。
環境問題や地域経済の重要性が語られる現代ですが、
イギリス主導で作られた現在のシステムを見直すには
劣ったレッテルを貼られたアジアの強みを
もう一度見直す事が重要ではないでしょうか。

参考文献『お金の流れで探る現代権力史

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