ライプニッツと儒教

天才の時代と呼ばれる17世紀、
ゴットフリート・ライプニッツは、
記号論理学・微積分学の創案、二進法の考案、
エネルギー概念の先駆けなどを行った、
科学革命をリードする天才の中の天才でした。

論理学・数学・科学・哲学・宗教など、
古代ギリシャの哲学者のように
広範な学術的な才覚を発揮しましたが、
中国、とりわけ儒教についても論じています。

中国へ向かったイエズス会の伝道師との交流から
『最新中国事情』『中国自然神学論』等を著し、
二進法と儒教経典の『易経』との関係も記しています。

『0と1 の数字だけを使用する二進法算術の解説、
ならびにこの算術の効用と中国古代から伝わる
伏羲の図の解読に対するこの算術の貢献について』
(Explication del’Arithmethique Binaire,
qui se sert des seuls caracteres 0 et 1,
avec desremarques sur son utilité
et sur ce qu’elle donne le sens des
anciennesfigures Chinoises de FOHY, 1703)
で、二進法と陰陽で構成される中八卦の図が
対応していると発表しています。

現在のコンピューターは、
フォンノイマンの考案した
ノイマン型とされていますが、
マシン語は0と1で構成され、
2の3乗の8ビットは八卦、
64ビットは六十四卦に対応します。

西洋がリードしてきた最先端の技術に
古代中国の哲学が関わっているのは
非常に興味深いところですが、
日本ではカビの生えた占い本程度で
易経が理解されていますね。

彼は儒教、朱子学を理解して高評価し、
儒教はバランスが非常に良いので
キリスト教圏にも導入すべきと主張します。

アメリカのニュース雑誌のタイムでは、
「2000年の偉人」に挙げられた100人中の
数少ない東洋の偉人に朱子が入っていますが、
西洋で評価の高いものが本場のアジアで低いのは
何故なのでしょうか。

西洋の植民地化に対応するために
幕末から様々な動きがありましたが、
アジアの強みは海外から評価されても
劣ったものとして扱うように
誘導されてきたのかも知れません。

温故知新でアジアの歴史をもう一度見直す事で、
最先端の発見がなされるだけの深層が
古代アジアの知恵にはあるかも知れません。

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