洪範

儒教経典である『書経』「洪範(治世の大原則)」で、
周の武王が殷の王子・箕子を訪れ天が定めた洪範を尋ね
箕子が答えた内容から儒教思想を伺う事が出来ます。

むかし天が禹に九つの洪範を授け、地上に秩序がもたらされた。
第一は五行、第二は五事の敬用、第三は八政を農(つち)めて用いる事、第四は五紀を協用する事、第五は皇極(王法)を建てて用いる事、第六は三徳を乂(おさ)めて用いる事、第七は稽疑(難問を解決する方法)を明らかにして用いる事、 第八は庶徴(様々な徴候)を調べて用いる事、第九は天から五福をうけて用いる事、六極を威(おど)しに用いる事である。

惺窩はこの中の八政について語っており、

八政。一は食と曰す。二は貨と曰す。三は祀と曰す。四は司空と日す、五は司徒と曰す。 六は司寇と曰す。七は賓と曰す。八は師と曰す。

国政にとって重要な八つの業務は、
食糧・通貨・祭祀・土木事業・
地方行政/教育・司法・外交・
軍事であると説明しています。

儒教が世慣れした孔子による処世術と
考えられる事が多い近代日本ですが、
五経に直接あたると雰囲気が異なり、
江戸幕府とは異なる儒教が広まり、
これがスタンダードと考えられた
可能性が高くなって来ますね。

『書経』「周官」に司空は邦土を掌りるとあり、
司空(土木事業の長官)は国土を司るとしますが
日本でも陰陽遼では風水学が必須とされており、
江戸の風水の凄さは様々な本で語られています。

羅山は江戸幕府の黎明期に関わり、
後に汚染された儒教思想とは異なる
古からの道の継承者として活躍した
可能性が高い人物ではありますが、
彼が悪く言われる事が江戸幕府の
印象操作に繋がっていきます。

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