藤樹の大乙神信仰の概略は、
『大上天尊大乙神経序』と
『霊符疑解』で確認されます。
造化天地万物。主宰禍福。充太虚徹万微。無所不知。無不能(『大乙神経序』)
造化千変万化皆……尊神之妙用(『霊符疑解』)
大乙神を天地万物の主催者で
造物者で万物の根元的存在とし、
天地を超えた永遠の存在で、
全知全能の徳を備えており、
至聖至霊で尊貴性が無比の
存在であると説明しています。
藤樹は皇上帝に通じる大乙神の
像を作ったとされますが、
一応聖書では偶像崇拝には
NGが出されてはいますね。
ただプロテスタントでは、
キリストの像を拝む事は
偶像崇拝とされるものも、
カトリック・正協会では
禁止はされていません。
となるとこの神への信仰は、
儒教の皮を被った一神教と
言える様な気もしますね。
藤樹は大乙神への祭祀と奉仕を
自ら実践し人に説いた事が、
『大乙神経序』で確認できます。
先聖作大乙尊神之霊像。以為斎戒之本主。
択毎月聖降日。以為斎戒之期。
定著祭文以為洗心事天感通之助。
而人々得遂報本之本意而不潜郊類之儀。
至哉制作。仁哉聖謨。
私はこの文章の雰囲気を見て
一神教的な印象を受けますが、
各々で判断すべき話ですね。
しかし徐々に思想的な流れが
儒教的な物から外れていき、
あからさまになって来た様な
感じが強くなっています。
本当は信長の本にこの周辺が、
海外からどう見られていたかを
書く予定ではあったのですが、
そこまでは余りにも遠いので、
行けずに終わりそうです。