芦屋神社の祭神の天穂日命は、
国譲り神話の中で出雲の国に
天照大神に派遣されたのに、
三年たっても復命しなかった
情けない神とされています。
しかし『出雲国造神賀詞』は
荒ぶる神を平定した神とし、
大国主命に出雲大社を築き、
出雲国造の祖にまでなった、
重要な神とされていますね。
芦屋と言えば芦屋道満ですが、
安倍晴明のライバルであれば、
超大物扱いにはなります。
芦屋市について話していた時、
神戸市にも西宮市にも属さず
南北に長いエリアを保持し、
東洋のバチカン扱いでした。
情けない神とされたのは
先住民の神であったなのか、
出雲側の神ではあるので、
六甲山西側とは神の系統が
違っている事になります。
芦屋神社は六甲山の東側で、
六甲山は西と東で神々の
傾向が変わっている事に
気付く事が出来るでしょう。
西側は毘沙門天エリアで
一神教の雰囲気が色濃く、
東側では多くの神々が、
共存している感じがします。
芦屋道満も出雲に通じる
神々を祀っていたのか、
抹消が出来なかったのは、
大物であったからでしょう。
六甲山と言うと女神ばかりが
重視される傾向がありますが、
多くの神々が祀られており、
本来の祭祀の姿から離れた
認識がされていそうです。