柿本人麻呂は謎の多い人物ですが、
彼の生きた時代背景が特に重要です。
私の研究で重要な位置付けとしているのが
古代日本を二分した壬申の乱ですが、
この前後で日本が大きく変化し、
古事記・日本書記を編纂するなどにより、
古代王朝の歴史が抹殺された説を提唱しています。
人麻呂は壬申の乱の前後を生きた人物として、
歴史が書き換えられる以前の古代ヤマトを
その身で経験した人物だった事になります。
人麻呂にまつわる様々な謎は古代王朝に関係し、
彼の研究を進める事により古代ヤマトの姿をも
明瞭にできるところが多々あるとする説を
提唱していきたいと思っています。
御家騒動だと思われていた壬申の乱が
実際には先住民族王朝との戦いであり、
奈良・京都・岐阜・愛知県周辺の内乱でなく
九州方面から東征してきた痕跡は
既に押さえてあるのですが、
この観点から人麻呂を研究した文献は
ほとんど目にした事がありません。
この路線の研究の流れが出る事を期待して
データをまとめ始めてはいますが、
本一冊分くらいになりそうです。
出版社がつくなら本で良いんですけどね。
研究に関してはかなり上手くパクる事が
多々あると言う事を聞いていますが、
私がこの研究を提唱するのは、
三遠の古代史の明確化からの
地域振興の流れを出すためなので、
その辺りを踏まえて出典の明示は
お願いしたいところです。
花祭も数年先はどれだけ残っているか
崖っぷちの状況のようなので、
歴史家の方々にも協力して頂き、
邪馬台国に連なる祭の保護に
貢献して頂ければと願っています。
この状況下で研究を誤り、
貴重な祭を途絶えさせるようでは、
歴史家を名乗るのは厳しいでしょう。
私のような本職ではない一研究家が
どこまでやる必要があるかは微妙ですが、
可能性があるなら確りと検討し、
プロの威信を見せて頂きたい状況です。