歴史に学ぶ

 このブログでは実際の歴史がどのようなものであったかを
実直調査をしつつ文献や聞き取りを行い探求した研究成果を
書き出しているのですが基本は推理です。

 データと根拠をあげて仮説がどの程度正しいかを
各人で検討出来るようにしてはいますが、
本来の歴史の学習は歴史に学び現在に生かす事でしょう。

 江戸時代は儒教の中でも朱子学をとりあげ、
書経や春秋左氏伝、史記などの中国の歴史文献を
学習させたようです。

 これらの本は小説を読むように面白く、
現場のやりとりや失敗も含めて様々な学びができます。

 現代の学校教育は歴史も暗記が主体ですが、
江戸時代の教育方針はどのようなものだったのでしょう。
近思録には歴史の学習についてこう記しています。

「凡讀史、不徒要記事迹、須要識其治亂安危・興廢存亡之理。
且如讀高帝紀、便須識得漢家四百年終始治亂當如何。是亦學也。」
「およそ史書を読むには、ただ出来事を学ぶのが必要なだけでなく、
その治乱安危・興廃存亡の理の理解が必要である。
例えば高帝紀を読めば、漢家四百年の終始治乱が
なぜ起こったのかを識り得よう。これもまた学である。」

「讀史、須見聖賢所存治亂之機、賢人君子出處進退。便是格物。」
「史書を読むには、聖賢が書き残したの治乱の機、
賢人君子の出處進退を見る必要がある。これが格物である。」

 二千年以上前と比較して現代が優れているか、
生きざまにおいては何とも言えないものがあるでしょう。
「書経」には様々な国の勃興が記され慢心を戒めていますが、
国だけでなく企業経営にも通じるものがあります。

 実際の歴史がどうだったのかの学術研究もありますが、
一流の官僚を育成して天下太平の世を実現するために
私塾を開いた孔子が残したカリキュラムは
長期にわたり一定の成果をあげているので、
研究課題としての価値は大きいのではないでしょうか。

歴史学者のアーノルド・J・トインビーは、
歴史を忘れた民族は滅びると言います。
アメリカ追随の時代が終わりを迎えているこの時期に、
長期ビジョンを立てて運営を考えるなら、
はるか昔の歴史を見直す必要があるのでしょう。

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