神の降臨

メルマガ読者と行った聖地参拝では、
神が降臨したとされる伝承のある
聖地に建てられた神社に参拝しました。

神話の神の降臨の地に行くのは
やはり感じるものがありますがね。

殆ど知られていませんが、
古代中国にも神の降臨の記述が
公的な書物に存在しています。

少し長いですが、原文と訳を載せてみましょう。

秋、七月、有神降于莘。惠王問諸內史過曰、是何故也。
對曰、國之將興、明神降乏。監其德也。
將亡、神又降乏。觀其惡也。故有得神以興。
亦有得神以亡。虞.夏.商.周皆有之。
王曰、若之何。
對曰、以其物享焉。其至之曰、亦其物。
王從之。內史過往。聞虢請命。
反曰、虢必亡矣。虐而聽於神。
神居莘六月。虢公使祝應.宗區.史蠶享焉。
神賜之土田史翯曰、虢其亡乎。吾聞之。
國將興、聽於民。將亡、聽於神。
神聰明正直而壹者也。依人而行。
虢多涼德。其何土之能得。

秋七月、神が莘に降りた。恵王は內史過に理由をたずねた。
「国が盛えようとする時は輝ける神が降ります。
その君の徳を監察するためです。
減びようとする時にも神が降ります。
その悪を監督するためです。
ゆえに神が盛えさせる事もあれば滅ぼす事もあります。
虞-夏-商-周には皆これがありました。」
王はどうしたらよいかを質問した。
「その神にふさわしい物で儀礼なさい。
その降った日もまたその物の一つです。」
王はそれに従い、内史過も出むいたが、
虢ではすでに神に祈った事を聞き言った。
「虢は必ず滅びましょう。暴虐さが神に知られました。」
神は莘に六か月とどまったので虢公は
祝応、宗區、史嚣に命じて神への儀礼をさせ、
虢は神に土地を与えるよう言った。
「虢は滅びよう。私はこう聞いている。
国が興ろうとする時は民が聞き、
国が滅びようとする時は神が聞くと。
神は聡明、正直で一なる者、人によりて行います。
虢は徳の無い行が多い。なぜ土地を得られましょう。」

古代の神の降臨の概念は現代のイメージと違い、
UFOに乗った宇宙人のような表現ですね。
日本神話にも天磐船に乗って天孫降臨をした
饒速日命の記述などが残されていますが、
神による統治は共通しているのでしょうか。

学べば学ぶほど歴史は面白いものですが、
なぜ学校教育はこうも無味乾燥なのでしょう。
古代ギリシャの吟遊詩人が歴史を歌う世界や
古代中国で官僚がこの様な歴史を学ぶ世界は
現代からみて異質なものですが、
不思議な魅力がありますね。

西洋的な神概念とは随分と違いますが、
古代アジアの神概念の見直しは、
新たな歴史の実相を開示するかも知れません。

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