ツェッテルカステン

最近『TAKE NOTES!』と言う本に
目を通した事があるのですが、
カードを用いた思考法について、
色々と書いてありました。

ツェッテルカステンと呼ばれる
この手法はブームとなっていて、
大勢が取り組んでいるようです。

ただ、似たような概念について、
埋棹忠夫氏が『知的生産の技術』で
カード式の思考法を書いており、
日本の研究者でも用いられていた
ツールに近い所があるようです。

因みにボトムアップ手法の
KJ法は有名なのですが、
カードをカテゴライズして
関連性を探っていったり、
文書化する所まで語る人が
少ないのは大問題です。

海外ばかりに優れたものが
存在しているかと言えば
徹底的に間違いではあり、
二宮尊徳が海外に先駆けて
経済面で功績を上げたりと、
足元に色々と転がっています。

アウトラインプロセッサが
存在しなかった時期の本で、
今ならこちらをテーマで
本が書かれそうな感じです。

ただアウトラインプロセッサは
思考を練るのと執筆の二段階を
一つのアプリで行う事により、
作業が進みにくくなる事も
結構あるように思われます。

執筆には様々な段階があり、
これを同時に取り組むと
フリーズする事があるので、
フェーズ管理は重要です。

思考錬成にはScrapbox等の
ツールを用いる人が多く、
分けた方が執筆するのに
有益ではありそうです。

カードをストックしていき
関連性を探っていく作業は、
私も執筆で用いる手法です。

ただ余りにも膨大な資料が
ストックされる事になるので、
一気に作業をしようとすると、
ぶっ倒れそうになります。

1日数枚のカードを書くなら
全く苦にはならないので、
自分のペースで研究を進めて
大丈夫であれば良いですが、
締め切りがあると大変です。

私の場合は状況を分析して、
戦略的な価値を有する事を
執筆する事になっているので、
やはり締め切り的な問題が
ついて回る事になって来ます。

ライフワークに出来るなら
ゆったり行えば良いですが、
時代的な要請を考えると、
かなりハードになります。

Amazonを見直してみたら
数年で結構な本を出しており、
内容が内容だけに自分でも
良くやるとは思いますね。

この記事は書く事があっても
本を書けない人がいるので、
参考にと思い書きましたが、
いきなり書き始めて撃沈する
痛々しい経験をしていて、
トラウマのある人向けです。

私も三百ページ位の本を書き
撃沈した事がありますが、
本を書く事を考えるだけで
吐き気のする時期があって、
色々研鑽して乗り越えました。

ただ技術面の問題をクリアしても
ハードである事にはかわりなく、
精神的な話も重要にはなりますが、
基本的な技術は存在しているので、
精神論だけでは行き詰まりますね。

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