円仁は赤山法華院に行っており、
現在この寺院には張宝高の
8mの像が起立しているように、
張宝高が仏教と密接に関わります。
新羅には花郎(ファラン)と呼ばれる
修験道のような山岳修行を行う集団が
存在した事は本に書いておきましたが、
新羅仏教は弥勒信仰が盛んであり、
仏教と言っても密教になりますね。
役小角の密教は雑密と呼ばれ
出所不明とされてはいますが、
アショーカ王により仏教に
密儀が習合したものであれば、
大乗仏教の弥勒とは別物です。
張宝高が赤山法華院を建立して
仏教を保護していたのであれば、
花郎からの流れを汲んでいるのか、
文殊菩薩が信仰されています。
玄宗は密教を保護しましたが、
五台山では文殊菩薩が崇拝され、
深層で通じていそうですね。
入唐を果たした円仁は天台山への
旅行許可が下りなかった事から、
帰国せず不法滞在で赤山に行くと、
新羅僧から五台山を紹介されます。
文殊菩薩の謎を知りたい方は、
岩戸開きの本に書いておいたので、
これを読めば色々分かるでしょう。