二柱の弥勒菩薩

釈迦の唱えた原始仏教には
菩薩への信仰は語られていませんが、
仏教が大乗仏教に変遷していく中で
様々な如来・菩薩・明王が登場してきます。

菩薩の中で特に有名なのが弥勒菩薩で、
江戸末期から出現した神道系の信仰宗教でも
弥勒の世が語られる事があります。

この弥勒菩薩はミトラ神をルーツに持ち、
太陽神とされるミトラにも二柱存在しています。

多神教下のミトラ信仰はペルシャに渡り、
アケメネス朝ペルシャの国境である
ゾロアスター教の中に入り込みます。

ヘロドトスの記した『歴史』の中にも
ペルシャのミトラ信仰が記されているので、
ほぼ間違いない情報なのでしょう。

後にゾロアスター教の最高神である
アフラ・マズダーとも同一視され、
多神教のミトラと一神教のミトラの
二柱のミトラの信仰が生まれました。

ユダヤ人はバビロンに捕囚され、
アケメネス朝ペルシャにより解放されます。
ここで宗教的に寛容な政策をとられる事で
ユダヤ教がゾロアスター教の影響を受け、
ユダヤ教ではミトラはメタトロンとして
信仰されるようになったそうです。

エノク書にメタトロンが記されていますが、
後のキリスト教ではメタトロンを
逆に悪魔として扱っています。

エッセネ派などのユダヤ教の一派も
ゾロアスター教の影響を受けているとされ、
イエス・キリストもこの流れにあり、
信じれば救われるという阿弥陀信仰も
このミトラ由来とも言われています。

ミトラ信仰は現代に至るまで
世界に大きな影響を与えていますが、
そのミトラは二柱のミトラの内の
どちらのミトラ信仰なのでしょうか。

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