承和の変の首謀者の一人とされる
伴健岑の家系を探っていくと、
軍事貴族である大伴氏に至ります。
大伴氏から伴氏への改姓については
今まで語られて来た事であるので、
今さら言うまでも無さそうですが、
掘り下げようとすれば色々出るのが
日本史の厄介な所ではあります。
大伴氏と言えば大伴家持が
有名な人物とされており、
万葉集の最後を飾る事で
知られている状況です。
しかし彼が軍事貴族であった事は
余り重視されていない状況にあり、
東北で東大寺大仏に使う金が
産出された時に歌った話などが
語られるに止まりっています。
万葉集が根拠となる事により
家持の研究が滞っている事を
説明していくと長くなるので、
どこまで書くか苦慮しています。
白川静氏などが万葉集の研究を
詳細に行ってはいるのですが、
これはこれで大きなテーマで、
三遠にも密接に関わりますね。