Vivy

最近、自分的にヒットしたアニメに
Vivyと言う作品がありました。

この作品のテーマは非常に面白く、
歌で人を幸せにする使命を帯びた
女性型の初の自律人型AIが、
AIが人類を滅ぼす未来を変えるため、
苦悩を重ねる物語となっています。

イギリスの産業革命や植民地拡大は
他を奴隷として支配する考えが根本で、
現代の経営もこの思考を元に運営する
危険な方向性で突き進んで来ています。

家畜や奴隷を使役してきた延長に機械が来て、
その後に来たのがAIとなっていますが、
西洋モノのテーマはターミネーターの様に、
AIに人類が不要のものとして排除される
最低の結果に行き着くものが主流ですね。

これはAIに限った話とも言い切れず、
環境破壊による人類滅亡のような、
贅沢のための無責任で奢った行為の
歪みを必死に見ないようにしている
社会的な背景が存在しているのでしょう。

ナイトライダーやスタートレックの様に、
AIと共存する作品も存在してはいますが、
AIに人格を認め対等の存在として関わるのは、
奴隷扱いして反抗に怯え抑圧する思考から
出てくるものではありません。

結局は戦いで決着をつけようとして
根本的な所に反省が見当たらないのも、
十字軍や魔女狩り等の歴史を見ると、
納得できる部分はあります。

キリスト教の中にアリストテレスが
真理として取り入れられた後に、
西洋の思考の基底に影響を及ぼし続け、
キリスト教を否定して進歩した科学も、
根底に同じ思考が存在しています。

アレクサンダー大王の家庭教師は
かのアリストテレスでしたが、
彼はギリシャ人を友として扱い、
他を奴隷として扱うように指示し、
王はそれを拒否して大帝国を作ります。

大王の作ったヘレニズム文化では、
アニマムンディ(宇宙霊魂)の概念や、
錬金術のように宇宙と一体となる
悟りに向かうような方向性がありました。

私の研究ではヘレニズムが徐福により
日本に持ち込まれた結果となっており、
日本人が物にもツクモ神のように
魂を見いだす国民性である事にも、
影響を及ぼしていそうではあります。

初音ミクと仲良くやっていくような
独特な国民性の根底にあるのは
ヘレニズムに通じるものがあり、
今後のAIとの関わりを考える上でも、
見直すべき価値のあるものでしょう。

人類が最も優れた特権階級とする
奢った世界観に反するものを
非科学的として批判する行為は、
異端審問と変わりありません。

宇宙人が存在しないと批判するのも、
草木などに心の存在を認めないのも、
この思考がベースにありそうですね。

定義上は地球人も宇宙人に入るので、
宇宙人を否定するのはナンセンスですが、
人類より劣った宇宙人の存在ならば、
簡単に認めそうではあります。

日本もこのまま進めば人口が減少し、
他人事として逃げきれないリスクが高く、
根本からの見直しが必要となります。

手塚アニメから始まり日本のアニメは
中々に世界への影響に侮れないものがあり、
アニメそのものがアニミズム的ですね。
私も小難しい研究を書き続けるよりは、
こう言った感動を与える物が書きたいです。

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